親が高齢者になると、「このまま一人暮らしをさせて大丈夫だろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしの高齢者には急病や怪我のリスクだけでなく、社会から切り離されてしまったような孤独感を感じる方も。

本記事では、高齢者の一人暮らしに潜むリスクや、どのように社会とつながりを維持していくか、などについて解説します。

高齢者の一人暮らしのリスク6つ

高齢者の一人暮らしには、家族が想像する以上に多くのリスクが潜んでいます。

急病や転倒に気づかれず対応が遅れる

高齢になると、心筋梗塞や脳梗塞といった急病や、家の中で転倒して怪我をした場合に気付かれにくく、発見が遅れると命に係わることもあります。

日々の買い物や家事が負担になる

重たい荷物を運んだり掃除をしたりといった日常の作業は、年齢を重ねるごとに大きな負担となります。

自分のための料理は簡単なメニューになりやすく、栄養バランスが偏ることで健康を損なう可能性もあります。

詐欺や空き巣などに狙われやすい

高齢者の一人暮らしは、詐欺や空き巣などのターゲットになりやすいです。

自然災害が起きた時に対応できない

地震や台風などの災害時、一人で避難行動を取るのが難しい方もいらっしゃいます。

孤独死のリスクが高まる

急病や怪我をして動けない状態が続くと、孤独死のリスクが高まります。

日常的に会わないため認知症の進行に気づきにくい

一人暮らしだと認知症の進行に気づかれにくく、周りが気づいたときには、既に症状が進んでいる場合があります。

関連記事：高齢者におすすめの暇つぶしとは？

リスクを減らすためにできる生活の工夫

上記で触れたリスクは、工夫次第で大きく軽減できます。

見守りサービスや緊急通報システムを取り入れる

自治体や民間の見守りサービスなら、緊急時にすぐ駆けつけてもらえるため安心です。

ちなみに、ペンダント型の緊急ボタンや、スマートスピーカーと連携した通報システムなどもあります。

宅配食や買い物支援サービスで生活の負担を減らす

宅配弁当やネットスーパーを利用することで、重い買い物や食事作りの負担が軽くなります。

同時に栄養バランスもとれて、健康の維持にもつながります。

家の中をバリアフリー化して事故を防ぐ

手すりの設置や段差の解消・滑りにくい床材の導入など、住環境を見直すことで転倒リスクを大きく軽減できます。

カメラを設置するなど防犯対策をする

防犯カメラやセンサーライトは、空き巣の防止に効果的です。

インターホンはモニター付きのものを選び、家の中から判断できるようにすると安心です。

近所や地域の人と日常的に関わる

ご近所さんとの声の掛け合いは、心の支えになるだけでなく、異変に気が付いてもらえるきっかけにもなります。

関連記事：シニアになっていく60歳からの理想的な生き方とは？【女性編】

孤独を和らげる社会とのつながり方

身体の安全だけでなく、心の健康を守るためにも、社会とのつながりを重視しましょう。

地域のサークルや趣味の活動に参加する

地域の公民館やカルチャーセンターで行われるシニア向けサークルなどの趣味を通じて交流が広がれば、シニア期から新たな友人を作ることも可能です。

ボランティアや地域イベントに関わる

イベントスタッフや子どもの支援など、さまざまなボランティアがあります。

「誰かの役に立っている」という感覚は、何歳になっても生きがいになります。

3-3.SNSなどオンライン上で友人とつながる

ネット環境があれば、遠くに住む友人や家族とも気軽にやり取りができます。

シニア向けの操作が簡単なモデルも登場しているため、電子機器に苦手意識がある方でも取り入れやすいでしょう。

シニア向け教室など習い事の場で仲間を作る

パソコン教室や健康体操教室などの習い事を始めることで新しい友人を作る機会が増えます。

また、頭や体を使うことで認知症の予防も期待できます。

劇団やエキストラで俳優として活動してみる

近年はシニア世代を対象に、劇団やエキストラの募集が増えています。

これまでの人生経験を活かせる趣味として注目されています。

高齢者も活躍！ステージではシニアのタレント・モデルを募集中しています！

近年はテレビや雑誌・CMなどで活躍するシニアモデルや高齢者タレントの需要が高まっています。

シニア世代は経験の豊富さや落ち着きの面で若い世代にはない魅力をもっており、広告やドラマの現場では欠かせない存在です。

ステージでは、未経験から始められるシニアモデル・タレントを幅広く募集しています。

特別な資格や経験は必要なく、「やってみたい」という気持ちさえあれば気軽に応募が可能です。

登録後は撮影やイベント出演の案内を受け取り、無理のない範囲で活動できます。

「少しずつ社会と関わりたい」「新しいことに挑戦したい」という方は、ぜひステージまでお気軽にご相談ください。

関連記事：定年後の過ごし方について｜おすすめの趣味・活動を紹介

まとめ

高齢者の一人暮らしには、急病や転倒・孤独といったリスクが隠れています。

生活の工夫や社会とのつながりを維持することで、その負担は大きく軽減できるでしょう。

安心して過ごせる環境を整えつつ、趣味を通じて人とかかわることで、高齢者の一人暮らしはもっと豊かに、もっと前向きなものになります。