定年後の過ごし方について|おすすめの趣味・活動を紹介
定年を迎えた後、既に何をして過ごすか決まっている方は少ないのではないでしょうか。
やりたいことはあっても、具体的な過ごし方までは決まっておらず、どう生きようか悩んでいる方も多いはずです。
そこで今回は、定年後におすすめの趣味や活動について取り上げ、充実した生活を送るためのヒントをご紹介します。
健康寿命が延びた今、定年後は第2の人生を歩む方も多い重要なものです。この限られた期間を大切にするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
定年後の過ごし方が重要な理由
若い頃には考えもしなかったであろう定年後の自分。
人生の中の頑張り時は既に終わったと思っている方も少なくありませんが、実は定年後こそ過ごし方によって大きく充実度が変わるものです。
まずはどうして定年後を重視しなければならないのか、具体的な理由を見ていきましょう。
人生100年時代の到来
2020年代に入り、世界は「人生100年時代」と呼ばれるようになりました。
現に100歳を超えて元気にしている方も珍しくなく、定年を迎えてもあと半分近くも人生が残っていることになります。
これまでの考え方では、60歳で定年を迎えると、その後の人生はゆっくりと落ち着いて過ごすのが一般的でした。
しかし現在は、100年を迎えるまでの残りの40年をどう過ごすのかによって、晩年の生き方が大きく変わるといわれているのです。
最期の瞬間を充実したものにするためにも、60歳以降の生き方をしっかりと重視していきましょう。
社会参加の機会
現在、多くの方が定年後に好きなことをするため、さまざまなコミュニティに属しています。
平日の混んでいない時間を狙ってゴルフなどのスポーツをしたり、陶芸教室に通って作品作りに没頭したりと、定年後であっても社会参加の機会は至るところに転がっています。
自分のやりたいことを見つけ、そこで新たな仲間を得るのも、定年後の楽しみの一つといえるでしょう。
また、働いて賃金を得る生活から一変し、ボランティアに精を出す方も珍しくありません。
人のために無償で動くボランティアは、どんな内容であっても達成感があり、充実した一日となるでしょう。
中には各地でボランティアをして回り、助けを求める人のために遠方へ向かうなど、年の大半をボランティアに捧げている素敵な方もいます。
生活の質の向上
定年後は自分のために使える時間が増えるため、生活の質を向上させる良い機会となります。
働いていたときは外食が主だった方でも、自分のために自炊を初めて見たところ、楽しくてハマってしまうことも珍しくありません。
栄養のバランスを考慮した食事は作るのに手間と時間がかかるため、定年後の趣味にピッタリです。
また、働いていたころの貯蓄や年金を自分のために使えるのも定年後のメリットといえます。
浪費しないように注意が必要ではあるものの、趣味のために道具を揃えたり、パートナーとともに旅行をしてみたりと、思い出や経験にお金をかけてみるのもおすすめです。
これらの出来事が重なり合うことで、生活の質は向上し、明日が来るのが楽しみになることでしょう。
一日に満足できるようになれば、心や体の健康にも繋がります。
健康寿命の延長
人生が100年を突破するようになっただけでなく、医療の発展によって健康寿命が延びたことも、定年後の過ごし方を変える大きな理由の一つです。
思うように体が動かない状態ではなく、自分の足で外出できる期間が増えたことで、よりさまざまなことにチャレンジできるでしょう。
これからご紹介する定年後の趣味や活動はすべて、健康寿命が延びたことでできるようになったものです。
定年を迎えると同時に家から出なくなるのが一般的だった時代から一転、好きなところならばどこにでも行ける人生を歩んでみてはいかがでしょうか。
社会的役割の維持
定年を迎えたとはいえ、退職せずにそのまま雇用してもらったり、前職の経験を活かして異なる職場で働き始めたりする人も少なくありません。
60代以降でも任せられる仕事が多いだけでなく、これまで培った知識や経験を活かし、重要なポストに就く方もいます。
また、一部の方は趣味が転じて自営業を始めたり、農家へ転身したりする方もいるでしょう。
いずれの場合も定年前同様社会的役割が維持されており、定年後の過ごし方に大きく影響を及ぼしているといえます。
定年後の過ごし方で失敗することによるリスク
定年を迎えたとはいえ、自分に合った過ごし方を見つけることで充実した人生を送れるとご紹介しました。
しかし、さまざまなトラブルが原因で定年後の人生が大きく変わってしまう場合があります。
年齢を重ねるにつれ高まるリスクの内容を知り、いつか来る定年後に向けて準備をしておくことが大切です。
健康的なリスク
何か新しいことを始めたいと思っていても、健康上の理由で思うようにいかないことがあります。
入院や通院で行動が制限されたり、体力がなくなって動くのが億劫になったりすることも多く、長引けば長引くほど行動力が低下してしまうでしょう。
定年後に心掛けたいのは、栄養バランスの良い食事と適度な運動の2つです。体に必要な栄養を食事でしっかりと補い、筋力の低下を防ぐために運動を続けましょう。
太陽の光を定期的に浴びることでビタミンDが合成され、転倒時の骨折を防ぐことにも繋がります。
また、少しでも体に異変を感じた場合、すぐに医療機関を受診することが大切です。
つい面倒だからと先延ばしにしていたり、かかりつけ医を決めずにいたりすると、時間が経って重大な病を引き起こす可能性があります。
いつでも相談できる診療所やクリニックに目星をつけ、診察券や保険証も手の届きやすい場所に準備しておきましょう。
認知機能の衰え
年齢を重ねるにつれ認知機能が衰えてしまい、物忘れが激しくなったり、周りと会話がしにくくなったりするケースもあります。
進行すると認知症になってしまう可能性があるため、決して軽視してはいけません。
必要に応じて医療機関を受診するなど、「自分だけはならない」という気持ちを捨てて行動することが大切です。
認知機能の衰えを防ぐためには、孤独を避け、誰かと一緒に過ごすことが大切です。
日頃から会話をする機会を増やし、頭を活性化させる時間を作りましょう。もちろんパズルや脳トレなど、さまざまな問題にチャレンジしてみるのもおすすめです。
社会的スキルの低下
自分ではなかなか変化に気が付かない点として挙げられるのが、社会的スキルの低下です。
これまでできていたことが急にうまくいかなくなり、焦ってしまう方も多いのではないでしょうか。
仕事や趣味などさまざまなシーンで実感しやすいですが、中でも顕著なのは「車の運転」です。
若い頃に比べて反応速度が落ちたり、駐車する際にまっすぐ停められなかったりと、車の運転をする上で危険を感じる機会も増えていくでしょう。
重大な事故を起こす前に、運転免許の返納も視野に入れなければなりません。
こういった社会スキルの低下によって自信を失い、部屋からなかなか出られなくなってしまう方も多いのです。
定年後の過ごし方としておすすめの趣味・活動
続いて、定年後の人生を充実させるためにおすすめの趣味や活動についてご紹介します。
ガーデニング
花を育てたり、盆栽を愛でたりと広く植物に関わるガーデニングは、定年後の過ごし方としておすすめの趣味の一つです。
愛情と手間をかけた分だけ美しく育つ植物を見ていると、やりがいや達成感を得られるでしょう。
開花が難しいとされる花に挑戦したり、季節によって異なる花を咲かせてみたりと、いつの間にかペットを飼っているような気持ちで楽しめますよ。
料理
定年を迎えて初めて自炊する方も多く、楽しさにハマってしまうケースも多々見られます。
特にパートナーをはじめとする家族や友人に手料理を振る舞い、「おいしい」といったコメントが返ってくると、さらに喜ばせたいと腕を振るうようになるでしょう。
頻繁に食べられている和食やイタリアンだけでなく、中華やカレーなどこだわり始めるとキリがない料理にも挑戦したくなるはずです。
写真
近所の風景を撮るも良し、旅行先で特別な景色を写真に収めるも良し、さまざまな楽しみ方ができる写真。
出来上がったものを眺めているだけでも、その日のことが鮮明に思い出されるでしょう。
写真として残した風景だけでなく、その場所の匂いや音なども一緒に思い返され、思い出に浸りたいときにもピッタリです。
撮った写真をアルバムにまとめ、コレクションとしてひっそりと楽しむのも素敵ですね。
ハイキング
難易度の高い登山は難しくても、ハイキングならば運動代わりに楽しめるのではないでしょうか。
食事や水分をリュックに詰め、友人やハイキング仲間と共にひたすら歩くだけで、何だか達成感を得られそうです。
普段歩かない場所を選べば、道端に咲いている花や入ったことのない飲食店など、さまざまな景色に気がつけるでしょう。
音楽
音楽を始めるのは若いうちだけ、といったイメージを抱いている方も少なくありません。
しかし楽器こそ、何歳になってもみんなが平等に楽しめるもの。
触ったことのある楽器に再び触れてみるも良し、初めての楽器にチャレンジしてみるも良し、思い思いの曲に合わせて音楽を奏でてみてはいかがでしょうか。
練習に練習を重ねて曲ができた瞬間は、何にも代えがたい達成感があるはずです。
ダンス
ダンスといってもその種類はさまざまで、体を激しく動かすものから、ゆったりと曲を楽しむものまでさまざまです。
特に定年後の過ごし方としておすすめなのが社交ダンス。
一人で行うも良し、パートナーを見つけて練習するも良し、気軽に始められるのもメリットといえるでしょう。
他にもフラダンスやベリーダンス・よさこい踊りなど、定年後だからこそ魅力が溢れるダンスもたくさん存在します。
アート
陶芸・絵・写真・俳句・作曲など、アートの中にもさまざまなジャンルがあります。
これらの良いところは初心者だから下手というわけではなく、ふとした瞬間に素晴らしい作品が生まれるという点。
中には定年後のシニア層を中心としたコンテストを開催しているものもあり、上位を目指してスキルを磨きたい方におすすめです。
芸術と向き合っている間は集中し心が研ぎ澄まされた状態となるため、精神的に安定したり、認知機能の低下を防いだりといった効果も期待できます。
スポーツ全般
これまでにやっていたスポーツに再度チャレンジしたり、新たなスポーツを始めてみたりするのもおすすめです。
特に定年後の方におすすめなのは、ゴルフ・水泳・ボウリング・卓球など。
シニア層を中心としたサークルも多数開かれているため、ゆったりと楽しみたい方は同世代の集う場所を探すと良いでしょう。
運動不足の体を急に動かすことのないよう、ストレッチなどの準備運動はしっかり行ってくださいね。
ボランティア活動
先ほどもご紹介したように、趣味の一貫としてボランティア活動に精を出す方も少なくありません。
「誰かのため」といった気持ちが強い方におすすめで、賃金が発生しない分大きな達成感を得られるでしょう。
最寄りで行う小さなものから、災害復旧などの大きなものまでさまざまなボランティアがあるため、無理をせず始められる内容を選ぶことが大切です。
定年後の過ごし方としてシニアタレントという選択肢
これまでご紹介してきた定年後の趣味に加え、「シニアタレント」で活躍するのもおすすめです。
これまで候補に入れていた方も、名前すら聞いたことがなかった方も、一度チャレンジする価値のある活動といえるでしょう。
続いてはそんなシニアタレントについて、メリットや活動内容などの詳細をご紹介します。
シニアタレントになるメリット
定年後にシニアタレントとして活動を始めると、新たな目標ができ人生が大きく輝き出す場合があります。
特に趣味や好きなことが見つからず困っていた方などは、別人のように生き生きと活動できるでしょう。
全く新しい仕事もあれば、これまでの経験を活かして演技を行う仕事もあるため、さまざまな業務にチャレンジできます。
また、同じシニアタレントと一緒に過ごすことで、相手の情熱が自分にも伝わり、良い刺激となるでしょう。
お互いに刺激をし合って過ごせるため、変わり映えのしない毎日から一転、毎日が挑戦と発見で溢れるようになります。
このような刺激は脳の活性化にも繋がるため、認知機能の低下を防ぐことにも繋がります。
シニアタレントの活動内容
シニアタレントとはいえ、話題の映画やドラマに多数出演し忙しい毎日を送るだけではありません。
私たちが良く目にするシニア向け製品のCMであったり、雑誌のモデルとして登場したりと、さまざまな場所で活躍しています。
また、始めたばかりのタレントなどはエキストラとして使われることも多いでしょう。
エキストラとはいえ演技をしなくて良いわけではなく、表情や歩き方・視線の方向など細かなチェックが入ることがあります。
これらの経験を積み、さまざまなシーンでの仕事を続けることで、次第に活躍の幅が広がっていくでしょう。
シニアタレントになる方法
シニアタレントになるためには、オーディションを開催している芸能事務所を探し、応募するところから始まります。
数ある芸能事務所の中でもシニアタレントに力を入れているところを探し、十分に経験を積めるか確認することが大切です。
オーディションに合格すると、晴れてシニアタレントとしての活動がスタートします。最初は小さな仕事でも、慣れないうちは焦ったり疲れたりすることでしょう。
その大変さの中でやりがいを見つけ、定年後の過ごし方をより充実したものにしてみてはいかがでしょうか。
芸能事務所ステージではシニアタレントを募集中
芸能事務所ステージは、ミドル層・シニア層に特化したタレントの育成を行っております。
さまざまなシーンで活躍する個性豊かなタレントを育てるため、数々のレッスンを行ったりと、さまざまな機会を設けています。
有名企業からいただく案件も多いため、活躍の場も広がるでしょう。
芸能事務所ステージでシニアタレントとして活動したい場合は、募集ページからお気軽にご相談ください。
所属タレントの8割が未経験からのスタートということもあり、初心者でも安心して活動が出来るよう、業界について詳しくない方でも丁寧にサポートさせていただきます。
まとめ
定年後も健康でいられる時間が増え、その分好きなことに没頭できるようになった現代。
これまでにご紹介した趣味に打ち込んでみるのも良いですが、一念発起してシニアタレントをめざしてみるのもおすすめです。
8割が未経験スタートということもあり、誰でも、何歳でも新たにチャレンジできるのが魅力です。
また、これらの活動を行うためには、日頃の生活を整え健康でいられるよう工夫しなければなりません。
バランスの良い食事・適度な運動・良質な睡眠の3つを大切に、病気や怪我のリスクを最小限に抑えましょう。